説明してくれたのは...
日本大学商学部
社会連携センター センター長
岸本 徹也 教授
PROFILE
2011年3月 法政大学大学院修了。博士(経営学)。
専門は人文・社会分野を基盤とした商学、特に小売マネジメントの研究。2019年4月より日本大学商学部教授に着任。
2025年度よりセンター長を務める。
日本大学商学部では、教育・研究で培ってきた「実学」の力を
生かし、地域や行政、企業と連携した社会連携活動を進めています。
社会の課題に向き合いながら学びを広げ、学生と社会がともに
成長していく——その取り組みの目的や意義について、
商学部社会連携センター長の岸本徹也教授が語ります。
日本大学商学部
社会連携センター センター長
岸本 徹也 教授
2011年3月 法政大学大学院修了。博士(経営学)。
専門は人文・社会分野を基盤とした商学、特に小売マネジメントの研究。2019年4月より日本大学商学部教授に着任。
2025年度よりセンター長を務める。
「大学による社会連携」とは、大学が取り組んでいる教育や研究の成果を、地域や企業、行政などに還元し、課題の解決に貢献することを指します。2005年、文部科学省が「教育・研究の成果を社会に役立てる」という、新たな大学の役割を定義づけたことが契機となり、多くの大学で社会連携活動が本格化しました。
日本大学商学部には、ビジネスの現場で活きる「実学」を学び、研究できる環境が整っています。過去にもその強みを活かし、企業や地域、行政と連携しながらさまざまな社会課題と向き合ってきました。こうした取り組みは、大学と社会との関わりを深めることはもちろんのこと、学生が社会と接点を持ち、生きた学びを得る貴重な機会にもなっています。2023年、日本大学商学部にも社会連携センターが設立されました。大学と社会がともに成長するため、さらに連携を深めていきたいですね。
日本大学商学部の社会連携活動の一つである「あきない塾」は、会社員の方や定年退職後の方、学生、地域の皆さまなど、幅広い世代の社会人を対象にした学びの場。
本学の教職員が講師となり、仕事や日常生活に役立つ知識や考え方を分かりやすく伝えています。
特長は2つあり、ひとつは社会の中で実際に役立つテーマを
自ら選び、学べること。もうひとつは、大学での研究に基づいた最新知識に触れられることです。大学での学びを社会に開き、
人と人をつなぐ場として社会連携活動を下支えできるよう、
今後もさまざまなテーマで、あきない塾を継続していく予定です。
私自身もあきない塾で講師をしていて、主にマーケティング系のセミナーを担当しています。講義の際は、専門用語をできるだけ
噛み砕いて説明することを意識しつつ、
「スーパーではなぜ野菜売り場が入口付近にあるのか」
「コンビニの陳列にはどんな工夫があるのか」など、
身近なテーマを取り上げることで、受講者が自分ゴトとして
理解を深められるよう工夫しています。
また、マーケティング検定の試験問題を講師の私と一緒に解く時間を設けるなどして、専門分野に対する難しさを感じることなく、知っていると楽しい、役に立つ知識として捉えてもらえるよう
構成したこともありました。セミナーで得た知識によって、
ニュースや社会の動きが面白く見えて、やがて視野が広がる——
そんな学びの入口になることを目指しています。
日本大学商学部の砧祭(学園祭)で、さまざまな団体と協同して
店舗やブースを開設、野菜や菓子の販売、世田谷区内の店舗を紹介する「日大砧マーケット」を、社会連携センター主導で実施しています。砧祭を盛り上げることにつながったのはもちろん、
社会連携センターを運営する教員や学生が参加団体と協働し、
商品の仕入から販売までを経験する「実践的な学びの場」にも
なったという点において、意義あるイベントだと感じています。
日本大学商学部では、世田谷区、そして西武信用金庫と
包括的な連携協定を締結しています。
本学部が有する教育・研究リソースや、「実学」を学び研究する学部としての特色を活かし、地域社会のさらなる発展と活性化に
貢献することが目的です。
今後は、研究や教育の成果を社会に還元するだけにとどまらず、社会と一体となって新たな価値を創出する社会連携活動を
進めていきたいと考えています。そのためには、企業や地域、校友の皆さまと連携しながら、
共同で教育・研究に取り組み、その成果を広く社会へ発信していくことが不可欠です。
そのために、まずはあきない塾を今後も継続・発展させ、社会や経済への関心を高める学びの場としての
位置付けを確立していきたいと思います。
さらに、あきない塾をはじめ、社会連携の取り組みに学生も参加しやすい仕組みを整えることで、
実務能力を身につける機会の充実を図ることも目指したいです。
社会連携活動を通じて得られた知見を教育現場へ還元し、社会と大学、そして学生がともに成長していける環境を
整えていけたら嬉しいですね。