加藤 桃子さん 商業学科 2018年卒

株式会社SmartHR 広報

アルバイトに明け暮れていた学生時代、最後になにかを成し遂げたいと取り組んだ卒業論文で、見事に優秀卒業論文賞を受賞。さまざまな地域からさまざまな人が集まる日本大学では、多くの価値観に触れられたことが学びになったと語ります。

私はいま、クラウド人事労務ソフト「SmartHR」を運営・提供している株式会社SmartHRに勤務しています。もともとセールスチームで働いていたのですが、個々のお客様に向けて説明するよりも、メディアなどを通じて多くの人に周知して認知を拡大するほうが、商談の時間を会社説明以外の本来使うべきことに当てられるのではと考え、広報に興味を持ち異動を申し出ました。この会社は社員と経営陣との距離が近く、会社の経営状態など社内のさまざまな情報もほとんど社員に共有されているなど、オープンでフラットであるがゆえの誠実な社風を気に入っています。

この会社では、本当に多くのことを経験させてもらっています。そもそも新卒採用をしていない会社なので、最初は何もかも新鮮でした。また、セールスや広報という職種に縛られない経験も数多くできたので、この会社でこのフェーズで働けて本当によかったと思いますね。セールスの時に一度、私の調整ミスでお客様にご迷惑をおかけしてしまったのですが、今思うと、その時のミスがあるから同じようなミスをしない自分がいると気づきます。その瞬間は失敗したと思っても、しっかり振り返ることができれば、それも自分の財産になるんだと思えた経験でした。

私は学生のころから山の中を走るトレイルランニングが好きで、息抜きに山へ行ってはクタクタになるまで走り続けていました。今は、休日に「美容day」を設定して、美容院やネイルサロンなどをハシゴしています。プロの手によって自分が変化していくことは楽しいですし、美容師さんと仕事には一切関係がない話をすることでかなりリフレッシュになっていますね。マッサージにもよく行きますし、身体のケアが心のケアにつながっているような気がします。

私は就職活動が楽しかったので、できればもう一度やりたいとすら思っています。極端な話ですが「就活生です」と言えばどんな会社の人にでも会いに行きやすいので、このカードを使わない手はないと思います。私は企業と人材をマッチングする会社から内定をもらっていたのですが、研修で違和感を感じ、3年生の9月から就活をやり直しました。改めて自己分析を徹底して行い、どう働きたいかを考えていくうちにSmartHRの存在を知り、新卒の募集はしていなかったのですがメールを送り、面接を重ねて採用してもらいました。

就職活動中によく「やりたいことを見つけなさい」と言われると思います。でも大学3年生の時点で、自分がやりたいことを見つけられる人はほんの一握り。私はやりたいことを見つけるよりも、自分がどうありたいかを考えるほうが大事だと思います。私は楽しいと思える環境で、家族など身近な存在を大切にできる人でありたいと思うので、そんな自分になるためにはどうすれば良いのか、を逆算して考えています。5年後、10年後の自分の姿を思い浮かべながら、今やるべきことに取り組めばよいと思います。

Copyright© Nihon University College of Commerce. All Rights Reserved