日本大学商学部総合型選抜合格体験記

先輩に聞く
出願書類作成のポイント

MY EXPERIENCES
MY EXPERIENCES

商学部の総合型選抜に必要な出願書類やプレゼンテーションの準備では、どのような点が重要になるのでしょうか。実際に合格した先輩に、重視した点や裏話を伺ってみました。

日本大学商学部の
総合型選抜とは

学力だけでなく、日本大学商学部で学びたい!
という熱意や適性を重視して選抜する方式です。

選抜の流れ

小論文事前課題・総合型選抜説明動画発表
(6月中旬頃)

第1次選考に関する小論文の事前課題と説明動画を商学部ホームページに公開します。事前課題の内容をよく確認し、テーマに関する書籍や論文を読むなど、選考に向けて準備を進めます。

第1次選考(9月上旬頃)

出願確認票や出身学校調査書と併せて「エントリーシート」「学修計画書」と事前課題の「小論文」を提出し、書類審査と小論文で選考を行います。

第1次選考合格発表(9月下旬頃)

第2次選考(10月中旬頃)

第1次選考の合格者は,事前課題の小論文に基づくプレゼンテーションと質疑応答を、それぞれ最大10分間で実施します。また、出願時の提出資料を参考に、対面にて10分程度の面接を行います。

合格発表(11月上旬頃)

※詳細な日程は毎年HPで案内を実施します。

先輩に聞く 出願書類作成のPoint!

商業学科1年 M・Fさん

「商業」を専門的に学ぶ学科で、マーケティングを学修できることからこの学科を志望。人前で話すことや小論文を書くことは以前から得意で、また事前準備を重ねて受験できる点から総合型選抜を選択しました。

商業学科2年 K・Kさん

商業や経営等の学問に興味があったことから商学部を希望。なかでもオープンキャンパスの体験授業が面白かったことが、日本大学商学部を選んだ決め手です。得意なプレゼンテーションが生かせるため総合型選抜に決めました。

エントリーシート

2人のエントリーシートのPoint!

M・Fさんのエントリーシート
K・Kさんのエントリーシート

Q.志望理由を考える時に大事にしたことは?

M・Fさん

日本大学商学部ならではの、実践的なビジネスを意識した学びに焦点を当てて、入室を希望するゼミナールや興味のあるコンテストなど、入学後に探究したいことを具体的に書きました。また、シラバスでどのような授業があるのかも調べ、総合科目が豊富であることも魅力として盛り込みました。

K・Kさん

特に、高校の授業でデジタルコンテンツを制作・販売した経験を踏まえて書くことを意識しました。この経験が販売戦略の立案への興味に繋がり、大学ではマーケティングを学びたいと考えている、というように学びたいことの背景を伝えながらアピールしました。

Q.高校の先生からの何かアドバイスはもらった?

K・Kさん

エントリーシートや学修計画書は、理由や目的を具体的かつ端的に書くことや、苦手科目を克服するための取り組みを記述するようアドバイスをいただきました。プレゼンテーションの資料では強調部分にマーカーを引くなど、伝わりやすくする工夫も教わりました。

学修計画書

下の2つの項目について、
それぞれ500文字以内で作成します。

  • ❶商学部で達成したいこと、及び将来の夢
  • ❷合格してから入学するまでの学修計画

2人の学修計画書のPoint!

M・Fさんの学習計画書
K・Kさんの学習計画書

Q.日本大学商学部で達成したいことを書く時のポイントは?

M・Fさん

「日本大学商学部でしか達成できないこと」を軸にして考えました。達成したいことはたくさんありましたが、どれも伝えたい要素だったので、ポイントを整理して3点にまとめ、それぞれの理由を記述。段落分けをして読みやすく、簡潔にまとめることを意識しました。

K・Kさん

資格取得など、学修成果が客観的にわかることを書くようにしました。例えば、日商簿記検定試験の取得や、大学の学びに欠かせない英語の勉強にも積極的に取り組み、TOEICに挑戦することなどを、具体的な目標として記述しました。

Q.入学までの学修計画はどのように決めたの?

M・Fさん

今までの勉強内容の復習と、入学後に備えた予習を意識して決めました。私は数学があまり得意ではなかったので、商学を学ぶ上で必要となる数学を特に念入りに復習することにしました。また2年次からのゼミナールで、マーケティングをより深く学びたいと考えていたので、商学部の先生の論文や専門書を読むことを予習として計画に入れました。

K・Kさん

広告について実践的な学修を行うことが、入学後のアドバンテージになると思い、SNSで話題のキャッチコピー等を分析・考察することを学修計画として考えました。また苦手な英語を克服するために英検2級の合格を目標にした学習も盛り込みました。

小論文

2024年度入試の小論文の課題

近年、高齢者を中心に居住地域で生活必需品を日常的に購買することが難しい「買い物弱者」の増加が問題になっています。そこで、自分で地域を1つ選んで買い物環境を調査し、買い物弱者発生の可能性と対策について意見を述べてください。

小論文のPoint!

M・Fさんの小論文

プレゼンテーションを圧縮してご紹介!

第二次選考では、各自が書いた小論文をもとにプレゼンテーションで選考が行われます。今回は「CLOSE UP Kinuta」のために、特別に先輩が行ったプレゼンを200文字に圧縮してお見せします!

M・Fさん

日常生活で買い物の機会が十分に提供されない買い物弱者の実態や、その課題解決の提案を行いました。着目したのは多数の観光スポットが点在し、多くの人でにぎわう都心です。買い物弱者とは無縁に思えるエリアですが、住民が利用しやすい総合スーパーや交通手段が確保されておらず、都会ならではの問題が根底にあると考察。徒歩で行ける複合施設の開店や、エリア外まで足を延ばせる無料循環バスを走らせることで、買い物弱者を減らせると提案しました。

小論文の作成までの裏話
地域を選んだ理由

私はこのエリアに長年住んでいますが、近隣のスーパーは高級食材が多く、手ごろな価格の品物を買うには遠くの総合スーパーまで行く必要があります。私自身が買い物弱者で不便さに悩まされていたため、自分事でもある地域を選びました。

フィールドワークで苦労したこと

よく知る街だからこそ、客観的な視点で見ることに苦労しました。例えば「都心の品物はすべて高い」と思っていましたが、時期や状況によっては手ごろな価格で販売しているお店もあることを発見。同じお店に何度も足を運んで、先入観による見落としがないかも確認しました。

プレゼンテーションの裏話
プレゼンで気を付けたこと

緊張すると早口になってしまう癖があるため、自宅で何度も練習しました。録音したり、読む時間を計ったりとスピーチの速度を調整。プロジェクターで映し出されたスライドを適切なタイミングで切り替える練習や、内容が正確に伝わるよう表現も熟考を重ねました。

質疑応答での先生の反応

審査員の先生からは「小論文とプレゼンテーションのどちらも大学生レベルの完成度」というお褒めのお言葉をいただき、とても光栄でした。もともと人前で話すことや、こつこつと準備作業をすることが得意だったので、自分の強みも最大限に生かせたと思います。

2023年度入試の小論文の課題

持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて日本が世界の国々をリードしていくために、①日本におけるSDGsの現状、②達成に向けた課題、③課題解決のための提案、④達成に向けてあなたが実践することをまとめてください。

小論文のPoint!

K・Kさんの小論文

プレゼンテーションを圧縮してご紹介!

第二次選考では、各自が書いた小論文をもとにプレゼンテーションで選考が行われます。今回は「CLOSE UP Kinuta」のために、特別に先輩が行ったプレゼンを200文字に圧縮してお見せします!

K・Kさん

日本におけるSDGs達成への課題をデータから読み取り、3つの解決策を提案しました。課題とは認知度と関心の低さで、2022年度の時点でSDGsを知らない人と、関心が低い人は合わせて過半数に上りました。解決策として、SNSを利用した啓発活動、ハロー効果を活用したプロモーション戦略、環境に配慮した商品を用いた企業とのコラボレーション企画を提案。私自身も動画を2本制作してSNSにアップし、再生回数などの分析結果もまとめました。

小論文の作成までの裏話
SDGs達成に向けての課題をどのように発見したか

私の両親や学校のクラスメイトがSDGsを知らず、想像以上に認知度が低いことに気付きました。大手広告代理店の調査では、2022年度時点で日本において約2割の人がSDGsを知らない、約5割の人は関心が低いと回答していることがわかりました。

SDGs達成に向けての問題提起や解決策を考える上で大変だったこと

SDGsに関する資料は数多くあるため、信ぴょう性の見極めが難しかったです。国際機関が作成したデータや大手広告代理店が実施した調査結果など、社会的信頼性の高い団体や企業の資料を活用することで、説得力のある論説が展開できたと思います。

プレゼンテーションの裏話
プレゼンで気を付けたこと

聞き手の立場で、発表内容をわかりやすく伝えることを心がけました。高校3年生の7月から入試直前まで、先生と毎日マンツーマンで練習。大切なところは声を大きくするなど、抑揚をつけて話すことで聞き手の興味を喚起することも意識しました。

質疑応答での先生の反応

SNSに着目し、自ら制作したSDGsの啓発動画をアップした行動力にお褒めの言葉をいただきました。動画内容も「面白い」と言っていただき、クリエイティビティと感性も評価していただけたことは、今でも私の励みとなっています。

先輩から受験生へのアドバイス

M・Fさん

「この大学に入りたい!」という強い気持ちと、頑張って作成した出願書類や小論文、プレゼンテーションに自信を持ちましょう。自分だけの強みを増やして、合格を勝ち取ってください!

K・Kさん

総合型選抜の準備活動の期間は長いですが、1番早く合否が決まる選抜方式でもあります。「挑戦は一瞬、後悔は一生」なので、最後まで諦めず、全力で取り組んでください!

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