商学部ゼミファイル
SEMINAR FILE 2024 vol.1
商学部ゼミファイル 2024 Vol.2
2024年の商学部ゼミファイルVol.2では、会計学科と総合教育の2つのゼミナールを異なる切り口でご紹介します。1年次の学生は、ゼミナール選びにもぜひお役立てください。
日本大学商学部で
青木ゼミナール
会計学科青木 隆専任講師
ゼミテーマ
財務会計論
学生数
2年生1名/3年生3名/4年生8名
財務会計を多面的に学ぶ
財務会計の基本的な考え方を修得するとともに、会計が社会で果たす役割について考えることを目的としています。テキストをベースに、レジュメ作成や討論を繰り返しながら、財務会計における基礎的な能力から応用的な能力を学修する素地を養います。さらに、理論的な側面と簿記を中心とした計算的な側面の双方からアプローチを図り、より一層深く理解していきます。
青木ゼミを知るつのキーワード
#01基礎から学べる環境
初めて会計を学ぶ学生でも無理なく学修できるよう、基礎からじっくりと学び進めていきます。簿記の知識も重要なので、修得を推奨します。また、ゼミ合宿やインゼミ大会への出場などは、ゼミ生と相談しながら行っています。
VOICE
将来、会計関連の仕事に就きたい人はもちろんのこと、そうでない学生もお金の計算や財務諸表の読み方について詳しく学ぶことができます!
(3年生)
山下捷多さん
#02各種資格試験に向けた支援
公認会計士や税理士、日商簿記検定試験などの資格取得に向けた勉強をサポートします。私自身、大学時代にゼミナールと並行しながら税理士試験等を受験しており、会計のプロフェッショナルをめざす学生の力になりたいという想いが強くあります。
#03経済社会の「今」に触れる
ゼミ生たちには、日本経済新聞の記事の中から、会計や経済・経営分野などの関心のある記事を毎週ピックアップして、意見を発表してもらいます。経済社会の動向や課題を考えるきっかけとして役立ちます。
ある日の青木ゼミ
この日は、会計上の負債や引当金についての理解を深めました。
負債とは?引当金とは?
ゼミ生の発表を基に理解を深める
負債とは企業が経済的に負っている責務で、金銭を支払う義務などがその中心になります。その負債の中に、引当金があります。企業が将来の大きな支出に備え、事前に予算計上するものですが、この日は引当金について発表者のレジュメを基に討論し、学修しました。
ゼミ生の活動コメント
発表担当だったので、事前にテキストを読んでレジュメを作成し、引当金に関する解釈を発表しました。引当金にも種類があり、引当金になり得る根拠などがあります。理解しきれなかった部分は質問しましたが、青木先生がわかりやすい具体例を挙げて解説してくださったおかげで、深い理解につながりました。先生は普段から事例などを挙げて話を広げてくださることも多く、実社会で役立つ知識まで身についていると感じています。
(3年生)
長田悠汰さん
長田さんの発表を聞き、十分に理解したと感じていましたが、青木先生から「なぜ引当金は負債なのか」と問われると答えに窮してしまい、改めて先生が解説してくださったことで整理ができました。レジュメ発表後は、ゼミ生が気になった経済記事の報告に移り、高速道路料金の変動による物流価格への影響について取り上げました。青木ゼミには、税理士や公認会計士試験の対策はもちろん、将来につながる多くの学びがあると実感しています。
(3年生)
山口英士さん
青木ゼミの活動いろいろ
遠藤ゼミナール
総合教育遠藤 幸一教授
ゼミテーマ
現代社会におけるスポ-ツの役割
学生数
2年生8名/3年生11名/4年生8名
スポーツ×ビジネス
スポーツが現代社会に与える影響やそこに存在する課題と解決方法について、「ビジネス」という視点から検討していきます。国内スポーツ競技団体の役員を約20年間務めた経験、実際に直面した課題などを踏まえ、ゼミ生たちの興味関心と結び付けながら主体的な研究活動ができるよう心がけています。
遠藤ゼミを知るつのキーワード
#01研究対象として「視る」
スポーツは生活に根付き、文化として発展してきましたが、一方でスポーツとビジネスを結び付けること自体の歴史は浅く、今後の発展が期待されている分野です。まずは、スポーツをただ楽しんで「見る」のではなく、研究対象として「視る」ことが肝心です。
#02多様な人たちとの交流
仲間や教員とのコミュニケーションはもちろんのこと、社会との接点は学生を大きく成長させます。日本バスケットボール協会やイベント会社の関係者、女子サッカーチーム「スフィーダ世田谷FC※」の選手やコーチとの意見交換などから、多くの知見を得ています。
撮影当日は、スフィーダ世田谷FCの樫本芹菜選手にお越しいただき、意見交換会を実施しました。
スフィーダ世田谷FC
なでしこリーグ1部所属のトップチームと、育成や強化を目的に小学生から社会人までが所属するアカデミーがあり、合計約200名が所属している日本最大規模の女子サッカークラブです。日本大学商学部とスフィーダ世田谷FCを運営する特定非営利活動法人スフィーダは、産学連携パートナーシップに関する包括協定を締結しています。
#03自分たちで作り上げる
ゼミとしての歴史は浅いため、何ごとも試行錯誤の連続です。その一方で、手探りだからこそ自分たちで主体的に考えて作り上げる喜びと、大きな達成感を得ることができます。過去には、パラリンピックの競技でもあった「ボッチャ」の大会を企画運営しました。
遠藤ゼミの3年間
発表の機会が多く、プレゼン力やリサーチ力が鍛えられます。
商業学科4年
辻井 佑樹さん
スポーツ観戦を楽しむ中で、大会の運営方法や収益構造などに興味を持つようになり、スポーツの現場を知る遠藤先生のゼミナールに入室を希望しました。
活動概要
2年次
スポーツビジネスを題材にした教科書を使用して、各自が担当セクションの内容をまとめて発表し、基礎知識を修得していきました。不明点を調べるなど、積極的に学ぶ姿勢が磨かれたとともに、プレゼン能力も向上しました。
3年次
2年次とは異なり、各ゼミ生が選んだ書籍の内容をまとめて発表する活動を毎週行いました。応用的な書籍でより専門的な知識が身についただけでなく、他者に伝えるための資料作りの精度も高まりました。
4年次
各自が興味関心に沿って、卒業論文の作成に取り組みます。私のテーマは「日本と海外の女子サッカー人気の差を縮めるために」。海外では男子サッカーよりも集客数の多い女子サッカーの大会があり、その差を研究しています。
Pick up
印象に残っているのは、チームで発表を行ったゼミ合宿です。夏休みを利用してオンラインでメンバーと意見交換するなかで、一人では気づくことができないスポーツビジネスに関する多様な視点を得ることができました。交流を通してゼミ生全員との距離も縮まり、親密度もアップ。学生時代の貴重な経験になりました。