輪読で、身近な消費者心理について深堀り
消費者心理学への理解を深めるため、みんなで同じ文献を読んで意見交換をする、いわゆる「輪読」を実施中。各自が担当章を資料にまとめて発表、話し合いを通じてゼミ全体で学びを深めています。消費者心理学は誰にとっても身近に感じやすいテーマなので、例えば、日常の買い物での経験が活かされる場面も多いのが特長。だからこそ、活発な意見交換が行われやすい環境でもあります。
身近な消費者行動について学べる!
2025年度「商学部ゼミファイルVol.3」では、
商業学科のゼミ活動の実情や、
学生のリアルな声をお届けします。先輩たちの経験や学びのスタイルなど、気になる情報が満載!
ゼミ選びに迷っている1年生の皆さん、必見です。
「消費者のこころの働き」の研究
2年生10名/3年生9名/4年生8名
このゼミは、「人はなぜその商品を選ぶのか」「どのような心理で買い物をしているのか」といった消費者の心の働きを、科学的な視点をもって明らかにすることを目的としています。まずは消費者心理学や研究手法を文献講読で基礎から学び、その後は学生自身の関心に基づいて仮説を立て、心理学実験、データ分析、考察といった研究プロセスを実践します。その実践の過程では、統計ソフトを用いた分析スキルの習得に加え、学会発表や論文執筆にも挑戦し、研究成果を社会に発信する力を養っています。日常の「なぜ?」を深く探究したい学生にとって、学びと成長をもたらす場となっていくはずです。
このゼミの魅力は、日常で目にする「消費者行動」を研究できることです。消費者行動とは、消費者が、企業が提供する商品やサービスを購入するまでの一連の行動。「なぜその商品の広告に惹かれたのか」「どうして写真つきのメニューのほうを選びたくなるのか」など、身近な疑問を心理学の視点で掘り下げ、心の働きを明らかにするのが、このゼミの研究範囲です。自分の関心を出発点にして、科学的な方法で問いに向き合う経験は、学びの理解を深めるだけでなく、観察力や論理的思考力の向上にもつながります。
心理学実験の基礎となる研究手法やデータ分析の方法を、基礎から学ぶことができます。中でも統計分析ソフトを使ったデータ処理の経験は、数字に裏付けられた考察ができるようになるという意味で、とりわけ学生の糧になるはずです。最初から実験や分析の進め方がわからなくても大丈夫。きっちり段階的に学べる仕組みが整っているので、研究初心者でも安心です。実証的な視点を重視した、本格的な学びをぜひ一度経験してみてください。
本ゼミでは、研究成果を学外に発信する機会もあります。日本応用心理学会でのポスター発表や、日本広告学会学生論文賞への応募などを通じて、実際の学術の場で自らの研究を紹介するという経験が、その一例です。これにより、研究への自信や達成感が得られるだけでなく、複雑な内容を相手にわかりやすく伝える力も養われるはず。プレゼンテーションや面接など、ビジネスシーンでも押さえておきたいスキルを習得したい方にもおすすめの環境です。
消費者心理学への理解を深めるため、みんなで同じ文献を読んで意見交換をする、いわゆる「輪読」を実施中。各自が担当章を資料にまとめて発表、話し合いを通じてゼミ全体で学びを深めています。消費者心理学は誰にとっても身近に感じやすいテーマなので、例えば、日常の買い物での経験が活かされる場面も多いのが特長。だからこそ、活発な意見交換が行われやすい環境でもあります。
身近な消費者行動について学べる!
街中で見かけた広告を題材に、その中に使われている心理学的手法やその効果を調べて発表する授業です。看板や電車内の広告にも自然と目が向くようになり、その意図を考える習慣が身につきます。自分の興味のある広告について調べられるため、楽しみながら消費者心理学の知識を深めることが可能!
楽しみながら知識が定着する!
この授業では、消費者の購買行動の背景にある心理について学びます。モノやサービスを選び、購入し、使用し、評価するという一連のプロセスを通して、消費者の心の働きを理解することが目的です。また、2年次には『消費者心理学』の輪読を行い、関心を持った点や疑問をもとに意見をまとめて発表し、理解を深めています。
学びを日常生活で活かせる!
ゼミ生のH.Nさん、D.Sさんが、最近のゼミ活動についてにぎやかに談笑中。学びのことから、
ゼミ恒例の誕生日会まで……話題は尽きない様子です。その様子を少しのぞいてみましょう!
そういえば、どうしてこのゼミに入ろうと思ったの?
3年 H.N
消費者の心理や行動について 考えることって、すごく実践的な学びで、社会に出てからも役立ちそうじゃないですか。それが理由ですね。先輩はどうしてですか?
2年 D.S
消費者が生活の中でお金をどう使ってるのか、心理学と掛け合わせて研究したら面白そうかなって。
ゼミの説明会での先輩たちの雰囲気にも惹かれたかな!
3年 H.N
わかります! 先輩方に質問すると真摯に答えてくれますし、私たち後輩が円滑にゼミ活動を行うためのアドバイスももらえますよね。
それでいて自分で考える裁量も残してくれているので、自主的に学びつつサポートも得られる…っていう安心感があります。
2年 D.S
うん。私たち3年同士でも、統計データの分析方法がわからないときなんかはグルチャで相談するようにしてるよ。教え合って、それが理解度アップにつながってるから、いい関係を築けてると思う!
3年 H.N
私たち2年も、グループで課題に取り組む中で、意見を出し合いながら理解を深めてます。みんなで協力しながら成長できている感じがして、すごく嬉しいです。
2年 D.S
ゼミの時間だけじゃなくて、誕生日会や食事会もあって、ゼミ生全体の雰囲気がいいよね。この間の誕生日会も楽しかったね!
3年 H.N
3年生になると卒論の準備もいよいよ本格化するし、これから研究ももっと楽しくなると思うよ~!
3年 H.N
ですね!
今は主に消費者行動に関する本を読んで、研究の基礎知識を学んでいるところです。同じ本を読んでるゼミ生同士、意見交換するのも楽しいんですよね。それに、読み進めて疑問が出てきても先生が丁寧に説明してくださるから、納得しながら進められてます。
2年 D.S
消費者行動を学ぶと、いつも何気なく見てたお店やSNSの販売促進の仕組みとかも「なるほど!」って思えるというか、自分ゴト化できるようになったよね。
3年 H.N
そうですね。
日常の中での気づきが増えて、学びがどんどん面白くなってきています!
2年 D.S
大変なこともあるけど、それだけに成長も感じられるよね。
3年 H.N
はい!
学びを深めながら、人とのつながりも大切にできるこのゼミを選んでよかったですー!
2年 D.S
本ゼミでは、学年を越えた関係づくりが自然と根付いていて、先輩が自身の経験を踏まえて後輩にアドバイスする場面も多いです。また、休み時間やオンラインなどで、意見交換を重ね、協力して研究を進めている姿もよく見ます。ゼミという場が、学びだけでなく、人とのつながりを大切にできる時間になっていることをうれしく感じています。
井上裕珠先生
11月号は「経営学科」の「長谷川 英伸ゼミ」を紹介します。
長谷川 英伸ゼミナール