商学部ゼミファイル Seminar File 2025 vol.2

2025年「商学部ゼミファイルVol.2」では、総合教育科目のゼミ活動のリアルや、学生の生の声をお届けします。ゼミ選びに迷っている1年生の皆さん、ぜひお役立てください!

西山ゼミナール

総合教育

ゼミテーマ

日本古典文学に見る交通・交易

学生数

2年生2名/3年生5名/4年生14名

古典文学を通して、当時の経済を考える

平安時代の文学作品を題材に、当時の交通事情や経済・商業活動の実態について考察を深める、というのがこのゼミでの主な取り組みです。この取り組みを通じて、平安時代における国内外の交易の具体的な様子や、それに関連する文化的な側面を明らかにすることを目指しています。古典文学は取っ付きにくく思われることもありますが、平安時代の歴史や文化、当時の暮らしぶりにも目を配りながら丁寧に読めば、ときには現代社会との関連性を見出せますし、親しみを感じることもできるはずです。これらの取り組みの一環として、年に数回美術館や博物館へゼミ生一同で赴き、書物や絵画を鑑賞しています。また、年度によっては夏休み中にゼミ合宿を行うことも。2024・25年度は軽井沢にてゼミ合宿を実施しました。
※西山ゼミナールは、2026年度より総合研究として開講します。2026年度3年生は、ゼミナールへの入室が可能です。

西山ゼミを知る #3つのキーワード

#01「温故知新(おんこちしん)」

「商学部で古典を学ぶ意義はどんなところにある?」と問われれば、「文学をとおして当時の商業・経済についての理解を深められる」「新たな知見を得ることができる」というのが答えになります。商学部の3つの学科のゼミほど、就職や資格取得に直結する取り組みではないかもしれませんが、古代・中世の交通・交易のあり方を文学作品から探ることによって、自身のものの見方や考え方に新たな視座を与えてくれるはずです。「古きを温(たず)ね、新しきを知る」ことは、学生の未来を豊かにする大切な心がけです。

#02「温柔敦厚(おんじゅうとんこう)」

ゼミのメンバーは、穏やかで親切な人が多いです。日ごろから文学に親しみ、それらを深く追究するゼミなので、相手のことを深く思いやる気持ちも育ちやすいのかもしれません。現代は何かとリーダーシップやカリスマ性、といった要素が求められますが、決してそれだけでは成り立たないのが社会というもの。学年や性別を超えて、メンバー同士が互いに助け合いながらゼミを運営したり、チームで協力したりする経験も、学生にとっては必要なことです。温かな雰囲気もまた、このゼミの特色の一つなのです。

#03「一張一弛(いっちょういっし)」

メリハリがしっかりしている、というのもこのゼミの特徴の一つ。ゼミ発表やグループワークの場では、気持ちを引き締めて真剣に取り組む一方、講義の合間の雑談やゼミ合宿などで交流を深める時間などは、みな和やかにリラックスして過ごしています。つまり、オンとオフの切り替えがとても上手な人が多いのです。厳しすぎず、かといって緩すぎることもなく、程よい緊張感と安心感の中でゼミ活動が進められています。この「緩急」がフィットした学生にとっては、きっと居心地のよいゼミになるはずです。

Talk Room

ゼミ生の森川さん、五十嵐さん、森山さんが、ゼミ活動について楽しそうにおしゃべり中。
いったいどんな話題で盛り上がっているのでしょうか? 会話をのぞいてみましょう!

4年 森川亜紀 4年 五十嵐亜美 
4年 森山怜奈 西山先生

あらためて思うけど、商学部で日本文学を取り上げるゼミって珍しいよね。
特にうちのゼミは、平安時代の文学作品にフォーカスしてるし。

4年 森川亜紀

4年 森川亜紀

わかる!しかも古典だしね。
でも平安時代と現代って意外と恋愛の価値観とかがリンクしてることもあるし、そういうことに気づけた時っておもしろいよね。
先生がすごくやさしいのも嬉しい。

4年 五十嵐亜美

4年 五十嵐亜美

うんうん。なんというか、包容力あるゼミって感じ!
あ、そういえばこの間の鎌倉でのフィールドワークの写真送ってなかった!

4年 森山怜奈

4年 森山怜奈

ありがと! なんかエモい構図(笑)
フィールドワークもだし、グループ発表も多いから、自然といろんな人と仲良くなるよね。

4年 森川亜紀

4年 森川亜紀

発表準備してるうちに、ゼミ生同士、距離がぐっと縮まるよね。あとは文献をたくさん読むから、文章の読解力も身についてきた気がする。

4年 森山怜奈

4年 森山怜奈

たしかに。
プレゼン力も上がったかも!

4年 五十嵐亜美

4年 五十嵐亜美

あとはもうそろそろ卒論追い込みかけないとだね…
みんなはどんなテーマで研究を進めてるの?

4年 森川亜紀

4年 森川亜紀

私は『更級日記』の作者が
「文学オタク」ってところに注目して、現代のオタク文化との比較とか、推し活との関連性について深堀ってる!

4年 五十嵐亜美

4年 五十嵐亜美

うわ~すごく面白そうなテーマ!
夏休みの卒論合宿のおかげで研究も捗ったよね。

4年 森山怜奈

4年 森山怜奈

だね…!無事に終わったら、もう1回くらいゼミ生のみんなで美術館めぐりしたいよね。

4年 五十嵐亜美

4年 五十嵐亜美

今度先生にお願いしてみよっか(笑)
とにかく卒論ラストスパート、がんばろ!

4年 森川亜紀

4年 森川亜紀

このゼミには優しく思いやりのある学生が多いと感じています。グループワークを行うとき、いつもグループメンバーを変えるようにしているのですが、どの組み合わせでも穏やかに会話が続いている印象です。それぞれの意見を尊重し合い、丁寧に資料を作っているのも素晴らしいですね。控えめながらも芯のあるメンバーが多く、社会でもきっと活躍してくれると思います。古典文学の世界に興味のある人、ぜひ西山ゼミへ!

西山先生

西山先生

NEXT次号予告

10月号は「商業学科」の「井上裕珠ゼミ」を紹介します。

商業学科

井上 裕珠ゼミナール

10月3日公開予定

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