雨宮 史卓 教授
アメミヤ フミタカ
アメミヤ フミタカ
大学院商学研究科を修了後、留学して日本大学短期大学部 (三島)、通信教育部、大学院総合社会情報研究科でマーケティング関連の科目を担当して来ました。また、国際関係学部や経済学部でも兼担の経験があります。
2025年度、新たに8名の先生方が日本大学商学部へ着任されました。
どのような先生でどんな授業を担当されているのか、
プロフィールも含めてご紹介いたします。
大学院商学研究科を修了後、留学して日本大学短期大学部 (三島)、通信教育部、大学院総合社会情報研究科でマーケティング関連の科目を担当して来ました。また、国際関係学部や経済学部でも兼担の経験があります。
日本大学商学部は1904年に近代小売業の幕開けと共に、スタートしています。商業を学術的に牽引してきた歴史があり、母校でもある本学に愛着と誇りを持っています。
現代は、商品の本質的な機能だけで、企業が競争優位を勝ち取る事は不可能です。例えば、ファッション性の高い商品はブランド価値に代表されるように、感覚的・情緒的要素が重要 ですし、実用性が重視される商品は環境に配慮する等の社会的要素が必要です。また、芸術性に関わる映画や音楽に関しては、元来の消費者研究では限界があります。そのため、マーケティングを学ぶ際には、概念や手法の表面的なトレンドのみを追求するのではなく、新しい現実を深く考察する事も重要となります。マーケティング入門2では、基本的な理論を理解した上で、企業の実践的なプロモーション戦略やブランド戦略を説明したいと思います。そして、人々のニーズや欲求を創造するマーケティング戦略を社会生活全体や文化といった幅広い視点で理解し、立案できることをめざします。
ゼミ等の少人数のクラスでは、グループワークやディスカッション等を通して、受講している同士で協力しながら、各自のコミュニケーション能力、企業で通用するプレゼンテーション能力の向上をめざしたいと思います。講義形式の大人数のクラスでは、その日の主要なテーマをリアクションペーパーに書き出して、理論や企業事例の修得を確実にものにできるようにしていきたいと思います。
マーケティング全般の基礎的な理論を一通り理解した上で、ブランド概念やプロモーション戦略に興味を持った方におすすめです。
#マーケティング #ブランド戦略
#プロモーション戦略 #タイム・マーケット
#経験価値 #フードサービス
千葉大学大学院博士後期課程を修了後、前任校で20年近く勤務させて頂き、現職に至ります。近年はコメントレターに基づく会計基準設定における米国のアカウンティングファームの役割やわが国の収益認識会計基準に纏わる簿記処理の内容等も研究しています。
商学部の学びとして商学部HPにも紹介されていますが、
実践的なビジネスを意識した総合知教育の観点が
とても素晴らしいと感じました。
ここでは主な担当科目として会計学入門1の授業紹介をさせて頂きます。シラバスの授業の目的と概要にも掲載されていますが、商学部の全学生が履修する半期開講2単位の必修科目です。会計学系列の2年次以上配当の専門科目(財務会計論、制度会計論、財務諸表分析論、国際会計論等)を学ぶ前の入門科目として設けられています。本科目では、会計の歴史、簿記、財務諸表の構造と分析手法、会計制度、会計の基本思考について学習します。会計学への関心を高めることも意図しています。
また、これもシラバスに記載されていますが、本科目は、株式会社の会計に関する基本的用語・概念を理解し説明できること、損益計算書・貸借対照表の内容を説明でき財務諸表分析を行えること、日本の会計制度の特徴,国際会計の基礎を説明できること、批判的思考に基づき現行会計制度の課題を発見し改善案を示すことができることを到達目標としています。
会計学入門1では、シラバスにも紹介されているとおり、アクティブラーニングとして、各回の授業内容が理解されたかを確認するため、授業時間内に受講者のみなさまに質問することもあるかもしれません。シラバスに記載した事前学修と事後学修も意識したうえで、楽しく会計学を学んでいければ幸いです。
上記の授業紹介でも少しふれましたが、会計学入門1は、会計の歴史、簿記、財務諸表の構造と分析手法、会計制度,会計の基本思考についても学習しますので、会計学全般に関心をもって頂ければ幸いです。
#財務会計論 #簿記論 #財務諸表分析
#国際会計論 #会計社会学 #メソ会計
東北大学を卒業後、電力会社に23年勤務しました。その間、経営や人間心理に関わる資格を取得するとともに、大学院に進学し、若年従業員の帰属意識や早期離職に関する研究に携わりました。学位取得後、2020年4月より他大学での教員経験を経て、現在に至ります。
100名を超える教員が在籍されており、
教育・研究の両面で大きな刺激を得られると感じました。
また、綺麗なキャンパスにも惹かれました。
経営組織論は大きくマクロ組織論とミクロ組織論に分かれます。私は両方担当していますが、特にミクロ組織論が専門となります。ミクロ組織論は組織行動論とも呼ばれ、“組織における人間行動”を考察する学問分野となります。授業では、企業組織における従業員の意識や行動に着目し、仕事へのモチベーションや効果的な上司と部下の関係性、従業員のキャリア形成などについて取り扱います。近年は若年層の就労意識が他の年代と異なるということが指摘されており、この辺りも考えを深めていきたいトピックとなります。
組織はある共通目的に向かって複数の人が協働していくというものですので、世の中のほとんどの人が関わるものといえます。例えば大学生においても、部活やサークル、アルバイト先のお店などは組織に該当します。授業での知識を机上に留めるのではなく、身の周りの事柄に当てはめて考えることで“実践で使える知識”に転換できるかと思います。
上記にも関連しますが、理論や知識を自身に引きつけて考えてもらうことを重視しています。授業内での質問やアンケートにより自分事として捉えるよう配慮しており、「どちらのタイプの店長だと、より仕事を頑張ろうと思うか(または辞めたいと思うか)」などの質問により、モチベーションやリーダーシップのあり方に関する理解を促進しています。
組織は多くの人に関係するため、どの学生にも有用と考えますが、特に人の心や行動に興味がある人には向いていると思います。「なぜ、あの人はそんな事を言うのだろう(そんな行動をとるのだろう)?」などの疑問を感じる人にはオススメかと思います。
#ワーク・モチベーション #リーダーシップ
#組織コミットメント #キャリア #離転職
#日本的経営
2016年3月に中央大学大学院商学研究科で会計学の博士学位を取得し、2017年4月から2025年3月まで流通経済大学経済学部に勤務していました。研究内容としては、利益観の観点から制度会計における利益概念の意義を研究しています。
会計学科が設置されている数少ない学部であり、
研究や教育環境に魅力を感じました。
講義では,複式簿記の基本を学んでいきます。会計や簿記の知識は、必要不可欠なビジネス・ツールであるといわれています。財務諸表を読み解き、活用する知識が重要となっている現代において、会計の基本的な考え方、複式簿記の基本的なしくみを理解しておくことが重要となります。
具体的な内容としては、簿記一巡の手続を学修し、特に重要な決算手続に関して理解を深めるとともに、日本商工会議所主催の簿記検定3級・2級の合格をめざします。会計学および関連分野の幅広い知識や技術の修得をめざし、複式簿記に関する基本的な用語や概念、背景にある理論を理解することも重要です。また、簿記一巡の手続を理解し、各手続において帳簿等への記入を行い、体系的、論理的に考察することの重要性も学びます。そして、精算表や貸借対照表、損益計算書の作成を通じて、企業などの組織体が公表する財務諸表を読み解く力を養っていきます。
簿記の学修では、内容を理解した上で、問題演習を反復して行うことが非常に重要となります。そのため、授業内でも問題演習を行います。また、わからないことや疑問に思うことがあれば、授業中に積極的に質問等をしてもらえればと思います。
会計学に興味があり、企業が公表する財務諸表を読めるようになりたいという関心がある学生さんや、日本商工会議所主催の簿記検定の取得をめざしたいという学生さんにおすすめです。
#利益観 #制度会計 #利益概念 #包括利益
#純利益 #利益計算構造
中国の大学を卒業した後、
日本に留学して一橋大学大学院にて修士・博士課程を修了しました。
大学院修了後、他大学での勤務を経て、今年4月より本学に着任しました。
商学部には、商学・経営学・会計学等の分野における
優秀な教員が多く在籍していることに魅力を感じており、
学生の可能性を最大限に引き出せると思っています。
主に「経営学入門1・2」を担当しています。「経営学入門1」は、主に商学部1年生向けの必修科目であり、講義では、経営戦略論、経営組織論、コーポレート・ガバナンス、経営管理など経営学の基本的な知識を学びます。「経営学入門2」は、「経営学入門1」で学んだ基礎知識を土台に、現代企業経営の実践的な側面に焦点を当て、実際の企業とその経営活動についてより理解を深めていく科目です。「経営学入門1・2」の履修を通じて、2年次以降の専門的な学修へ橋渡しできることを目指します。
「経営学入門1・2」では、理論と事例の往復を大事にして、面接授業においては、アクティブラーニングを取り入れています。また、他の少人数の授業(ゼミナール等)においても、学生によるプレゼンテーション、ディスカッション等を取り入れて、学生が主体的に学べる環境づくりを大事にしています。
学んだ経営学の理論が現実社会において、どのような経営活動(社会現象)に結びつくのか、また、経営課題をどのように乗り越えられるのかなどについて、普段から関心を持っていて、自ら考えることに意欲的な学生におすすめです。
#イノベーション #アントレプレナーシップ
#企業家
#新興国 #中国 #産学官連携
長野県で生まれ、大学から京都に行きました。卒業後は、中学校教員を4年勤め、オーストラリアの大学院に留学をしました。帰国後は、関西の大学で12年間勤務し、この4月から人生初の関東生活をすることになりました。海外旅行が趣味で、これまで13カ国に行きました。
多様な学生や教職員たちが集まっているところ!
英語の授業を全般的に担当します。授業では、実践を意識した活動を多く取り入れ、間違えることを恐れず英語を「使う」練習をしてもらいます。また、英語圏の人々がコミュニケーションをとる際の「暗黙のルール」も学んでほしいと思います。例えば、私が長年住んでいた関西では、会話に「オチ」が求められる傾向があります。いわゆる「ボケとツッコミ」の文化ですね。「ボケ」に対して「ツッコミ」をしないと「ボケつぶし」と言われ、関西ではやや冷ややかな目で見られることもあります(笑)。このように、私たちが属するコミュニティには、法律や明文化されたルールではないものの、人々が自然に守っている「暗黙のルール」が存在します。英語も例外ではありません。授業では、英語によるアウトプット活動の際の「暗黙のルール」にも意識を向け、単なる語彙や文法の習得にとどまらず、英語圏の作法を踏まえたコミュニケーション能力を身につけてほしいと考えています。
学生一人ひとりに、自分自身について英語でプレゼンテーションをしてもらいます。ただ英語で話すだけでなく、「どうすれば相手に伝わるプレゼンテーションができるのか」を学んでほしいと考えています。また、英語を身につけることで自身のキャリアの可能性をどのように広げられるかについて、私自身の経験を紹介しながら考えてもらいたいと思います。
英語4技能の実践力を身につけたい学生は、ぜひ積極的に参加してください。また、英語圏文化と日本を含む東洋文化圏とではどのような価値観の違いがあるかにも目を向けますので、異文化理解をしたい学生にもおすすめです。
#英語教育 #機能言語学
#留学(アカデミック、スポーツ分野) #質的研究
#異文化コミュニケーション #文化比較
高校卒業後は外国語学部に進学しましたが、教養科目の授業をきっかけに「経済学」という学問の面白さを知りました。大学卒業後は本格的に経済学を勉強したいと思い、関西の大学院に進学。約10年間を関西で過ごしました。2019年に東京に戻り、前任校を経て現在に至ります。
商学部でありながら経済学分野の専任教員が多数おり、
手厚い経済学教育が行われている点や、日本大学ならではの
豊富な研究リソースを利用できる点に魅力を感じました。
経済理論は大きく分けて「ミクロ経済学」と「マクロ経済学」の2つの分野から成ります。このうちの前者を扱う「ミクロ経済学」の授業では、経済活動を営む個々の消費者や企業に焦点を当て、それぞれがどのように意思決定を行い、その結果「需要と供給」がどのように決まるのかについて、その分析方法や考え方を学びます。現代経済においては「市場(しじょう)」が中心的な役割を果たしており、市場を理解せずして現代経済を理解することはできません。この授業では、市場において「需要と供給」がどのような仕組みで調整されるのか、また、政府による政策が市場に対してどのような影響を与えるのかといった点についても学びます。加えて、ミクロ経済学の中には「ゲーム理論」という分野があり、企業間での値下げ競争や製品開発競争に代表されるような「戦略的な駆け引き」について分析を行います。この授業では、このゲーム理論についても学びます。
「ミクロ経済学」の授業では、授業での解説を通じたインプットと問題演習を通じたアウトプットをバランスよく行うことで知識の定着を図っています。また、グラフの読み取りや計算など数学の知識が必要とされる場面では、数学が苦手な学生でもスムーズに理解できるよう、数学の基礎的な知識について補足や復習を行うようにしています。
ミクロ経済学は消費者や企業の意思決定について分析を行うため、特にマーケティングの分野と深い関わりがあります。経済学に関心がある学生はもちろん、マーケティングや消費者行動、企業戦略などに関心がある学生にもおすすめです。
#経済学 #インセンティブ #情報の非対称性
#外部性 #環境問題 ♯環境政策
韓国で高校を卒業した後、留学生として日本に来ました。東京大学でシステム工学を学び、経営工学分野の研究室で大学院に進学しました。博士課程の時には休学して兵役に行き、海軍士官学校で統計学や経営戦略などを教えました。その後東京に戻って博士課程を修了し、ポスドク研究員として働いてから、日大商学部にジョインしました。
日大商学部では教育研究活動を通じて、学生の皆さんと一緒に
私自身も成長できる環境が整っていることに魅力を感じました。授業の経験を積むと同時に、さまざまな学問分野の先生方が
いらっしゃって知的な刺激を受け、ゼミナールで3年間にもわたって学生さんと卒業研究を進めていく中で、
自分の経営学への理解も深まっていくと期待しております。
データ解析1では、自分の力でデータを集め記述統計的な分析ができるようになることを目的とします。データやその分析とは何かについて俯瞰し、目には見えない母集団からどのようにサンプルデータが出てきて我々の手に届くのか、データの特徴をどのように代表値へ取りまとめるのか、変数と変数の間の関係をどのように発見できるのかなどについて基礎的な内容を学んでいきます。データ解析2では、さらに自分の力で推測統計的な分析ができるようになることを目的とします。サンプルデータから母集団の特徴について推測をしたり、統計的な仮設を立ててサンプルからそれを検定したり、変数と変数の間の関係性を回帰直線で表すことについての理解と練習を行います。どちらの授業でも後半では、実際に自分の手でデータを集めて分析し、その結果を発表してみることで社会調査とデータ解析を体験し、将来研究や就職後の業務で活かせるようになることをめざします。
ExcelやPython、ネットアンケートの実習をたくさん行って、実際に自分でデータ収集と解析ができるようになることを重視します。また理論についてじっくり考える時間も設け、どのようなデータであればそれぞれの分析手法を使って良いのか、自分で判断できるようになることをめざします。
卒業研究やサークル活動などにおいて、自分の力でデータを集めて分析して、独自の知見を発見したり社会に発信したりという活動を行いたいと考える学生におすすめします。
#イノベーションコンテスト
#クラウドソーシング #ユーザーイノベーション #企業間アライアンス