一次面接も通過できないことが続いていた時期、就職指導課にたまたま訪れたことで状況が好転しましたね。自己分析やエントリーシートの書き方、面接の練習など、さまざまな角度からアドバイスをいただきました。また先輩の就職活動体験談が聞けるイベントがあり、その時の先輩のひとりがすごくラフな姿勢で面接に臨んでいて、ただ自分自身を出せば良いというアドバイスをもらったことで一気に視界が広がりました。それまでは面接で話す内容を丸暗記して、言葉遣いをひとつも間違えないように、ガチガチに緊張しながら面接に臨んでいたので。 就職活動で壁に当たったり、不安要素がある方は就職指導課に足を運んでみることをお勧めします。

NTN株式会社は、主にベアリングやドライブシャフトの研究開発・製造・販売をしている精密機器メーカーです。特に、自動車や風車などに使われているベアリングに関しては世界4位のシェアを誇っています。私がこの企業に惹かれたのは、常に挑戦し続けるという姿勢を持っていたからです。自分で考えて自分で動くという性格なので、そういった面からも私にマッチした企業なのではないかと思いました。また選考の過程で、社員の方が私を評価してくださり、ぜひ一緒に働きたいと言ってくださったことも大きな決め手となりました。

就職活動中は特に志望業界を設定せず、通信やIT、金融、インフラ、小売など、さまざまな業界にエントリーしました。業界を問わず、自分の個性やこれまでの生き方に合った企業、仕事に面白さを見出せる企業を受けていたという感じです。内定をいただいたNTNは、商材の特徴と私のこれまでの生き方とに親和性を感じたことが志望するきっかけでした。ベアリングはあらゆる産業を支える縁の下の力持ちであり、私もこれまで部活の副部長など、リーダーをサポートする役割を担ってきたので、その存在には大きく惹かれました。

最終的にはさまざまな企業から内定をいただけたのですが、実は3年次の12月から2月ごろまで、1次面接を通過することすらできない期間が続いていたんです。この期間はインターンシップ経由の早期選考が多かった時期で、その時に第一志望と考えていた企業もあったのですが、あまりに面接慣れしておらず不採用が続き、精神的にとても辛かったことを覚えています。その失敗を次につなげるために、就活ノートを用いて分析や振り返りを行っていましたが、その辛い時期を乗り越えられたのは、何よりも就職指導課の方のサポートのおかげでしたね。

自分なりのやり方で企業研究ノートをまとめていました。その企業について調べたことをまとめることはもちろん。説明会で印象に残ったこと、登壇者の名前、他の就活生が質問した内容とその答えなど、なんでも書き込んでいました。特に気になる企業があったり、面接などの前にはイチからノートを作り直しました。書くことで自分の考えを記憶に染み込ませていったという感覚です。

就職活動は企業や業界をフラットな視点から見ることができる貴重な機会だと思います。企業との出会いを通じて得た多くの情報を分析することで、自分の道を確立してほしいです。私は就職活動を苦しみつつも楽しみながら行っていたことで、自己成長につながりました。ぜひそのような就職活動を行ってほしいです。

私はまわりの就職活動の進捗などが特に気になってしまい、すぐに自分と比べてしまうタイプなので、友達と就職活動の話をすることは控え、アドバイスをもらったり相談をしたりするのはすべて就職指導課の方に頼っていました。エントリーシートの添削や面接の練習をしていただいたことはもちろん、就職活動がうまくいかなくて落ち込んでいた時期に、就職活動は卒業するまで続けて良いのだから一度休んでも良い、といった前向きで優しい言葉をかけてもらえたりしました。話を聴いていただけるだけで心が軽くなり、次も頑張ろうと思えましたね。私が内定をもらうことができたのは就職指導課の職員の方々のおかげだと思っています。

私が内定をいただいたJAさがみは、農家の方々を農業に関わるさまざまな事柄と金融の両面でサポートしています。私がこの内定先に魅力を感じたのは「人のために力を尽くすことができる、あたたかい職場」だと思えたからです。支店見学をさせていただいた際、金融の窓口業務の職員の方と農家の方のやり取りを見たのですが、職員の方が農家の方に信頼されていることがその場からとても伝わってきました。私は「人のために役に立つことができる仕事をしたい」ということを軸に就職活動を行っていたので、JAさがみは私にとても合っているなと感じました。

就職活動中は、建材の企業やスポーツクラブ運営、商社などさまざまな業界にエントリーしました。興味がある業界や志望する業界というのがまったくなく「こういうことをやってみたい」ということもなかったのですが、私の中では職場の雰囲気が良く福利厚生が充実していることを企業選択基準としていました。母の知り合いの方がJAに勤めていて、更に母の実家が農家ということもあり、最初は興味本位で採用説明会を受けたのですが、JAさがみのことを知るごとに、私の基準に合っていましたし、とてもしっくり来る感覚がありましたね。

就職活動は総じて辛いものだったと感じていますが、なかでも一番心が折れたのが第一志望の企業に落ちたことでした。以前「この企業で働きたい!」と熱望する企業があったのですが二次面接で落ちてしまったんです。本当にショックで落ち込み、その時点で内定をいただいていた、いわゆる「すべり止め」の企業に決めることで就職活動を終わらせようとも考えました。その時に母から、思い入れもない企業に入社してしまっても本当に良いのかと問われ、考えを改めました。その時に諦めず、就職活動を続けることができて本当に良かったと思っています。

企業説明会や面接の日時などは、すべてこのスケジュール帳に記入して管理していました。マーカーで色分けをするなど、自分なりに見やすくしていたのですが、いつの間にかその時の感情まで記録されていますね。第一志望だった企業の二次面接に落ちた日には大きなバツ印が!いま改めて見返してみると、その時の必死だった気持ちが思い出されて、とても懐かしい気持ちになります。

ひとつの企業から内定をもらえたことで、もうこの企業“でいいや”という妥協は絶対しないでほしいなと思います。私がそうだったのですが、今では自分がちゃんと納得できる内定をもらえるまで頑張ってよかったと心の底から思っています。大変なこともあるかもしれませんが、頑張ってください!

就職指導課を最初に訪れたのは3年次の8月頃で、それからことあるごとに、かなり足繁く通わせていただきました。エントリーシートの書き方や自己分析のやり方、面接の練習にいたるまで、私の就職活動のベースをここで作っていただいたという感じです。3年次の8月の時点で、自己分析と履歴書を一旦完成させていました。就活のスタート時期としては早いと思われるかもしれませんが、私は先輩たちからそうするようにアドバイスをもらっていましたし、それに従うことで就職活動を思いどおりに進められたと思います。就職指導課の方や先輩など、就職活動に詳しい方のアドバイスは積極的に受け入れるべきだと思いました。

いすゞ自動車は、創業100年以上に亘って日本のみならず世界の「運ぶ」を支えてきた、物流の根幹を担う商用車メーカーです。私がこの業界を志望した理由は、自動車業界に勤めている父の影響もあるのですが、自動車業界という日本の主要産業に従事することに魅力を感じたからです。また物流やロジスティクス、SCM(サプライチェーン・マネジメント)を専攻するゼミナールに入室したこともきっかけのひとつです。いすゞ自動車は、商用車とディーゼルエンジン事業の世界トップレベルの技術力と、二酸化炭素排出や地球温暖化の問題に取り組む、その役割と責任の大きさに魅力を感じました。

私は当初から自動車業界で働きたいと考えていましたので、他の業界にエントリーすることはありませんでした。しかし自動車業界は幅がとても広く、いすゞ自動車のような完成車メーカーだけで業界が成り立っているわけではありません。車の部品を製造する企業があり、さらにその部品を製造するための金属やアルミなど素材を取り扱う企業もあります。私は自動車業界という大きな軸は持ちながら、業界内のさまざまな企業にエントリーしていました。世界に誇れる日本の自動車産業で働くことが、大きなやりがいにつながると感じていました。

私にとって就職活動は、ひたすらに学ぶための時間であったと思っています。業界や人生の先輩である面接官の方とお話しするだけでも学ぶことは多くありましたし、特に最終面接に近づくと、企業の役員の方とお話しすることもあります。大きな企業であるほど、社員の方ですらなかなか話す機会がない役員の方が、いち学生のためにたくさんの時間をとってくださいます。これはとても貴重な機会ですし、その業界を何十年も見てきて成功した方のお話ですから、面白くないわけがありません。機会を重ねるごとに学びと気づきがある、有意義な就職活動でした。

自動車産業を志望していましたので、当たり前かもしれませんが事前に業界の成り立ちや構造についてまとめられた本を熟読しました。そして業界で働きはじめたら必ず必要になる自動車の作りや部品についての知識も、この機会に学ぶことにしました。就活生が学ぶべき内容以上に、その業界の情報や知識を取り入れておけば、面接官の方との話もスムーズに進むと思います。

「想いの強さ」では誰にも負けないでください。私は面接官の方に「天田くんの想いや熱量が表情や言葉からすごく伝わってくる」という言葉をいただいた際に自分という一人の人間を認められた気がして自信がつきました。知識や情報はたくさん仕入れながら、最後は強い想いを持って就職活動に臨んでみてください。

PAGE TOP
Copyright© Nihon University College of Commerce. All Rights Reserved