今年の砧祭を支えた幹部3名は、1年次から砧祭実行委員として砧祭の運営に携わってきました。コロナ禍の制限の多い砧祭も経験し、苦難を知ったうえで今年度、幹部という重責を引き受けました。実行委員として活動した3年間の振り返りも含めて、2023年度砧祭の裏に込めた思いをご紹介します。
砧祭実行委員は、総務局、会計局、営業局など、
7つの局で組織されています。
委員はどれか一つの局に所属し、
それぞれ運営に必要な仕事を担当します。
砧祭1日目の夜、実行委員会向けに行われた中夜祭の様子です。1年間を準備に費やし、ようやくスタートした1日目。学内を奔走した委員たちを労い、2日目のフィナーレを目指して、委員長や渉内副委員長自らパフォーマンスで盛り上げました。
委員長に任命された時、みんなから信頼されていることに対する嬉しさと同時に、とても重い責任を感じました。砧祭を絶対に成功させなければいけないという気持ちが芽生え、また委員長として恥ずかしくない行動を心がけようと思いましたね。幹部になる以前はみんなで楽しくふざけながらやっていましたが、委員長になってからは、後輩たちのためにも、全体を引き締めなければと思うようになりました。
1年生の頃はコロナ禍の最中で、砧祭がオンラインで開催されたため、担当や役職というものは特にありませんでした。対面で会うことはなかなかありませんでしたが、オンライン会議などを通じて先輩たちや同学年の学生たちと交流することができて嬉しかったですね。2年生では宣伝局に所属し、正門側から2階テラスに向かう階段のステップアートの装飾を担当しました。交流会やクリスマスパーティで幹事を任されることもありました。
★宣伝局とは:広報担当、編集担当、装飾担当の3つに分けられる、砧祭を華やかにする局です。
広報担当:宣伝用看板・アーチ制作等
編集担当:パンフレット制作・SNS運用等
装飾担当:学内・学外の装飾等
コロナ禍ということもあり、対面で他の学生に会うことがほとんどなく、友達が少なかったので参加することにしました。高校時代は学園祭というものに深く関わってはいなかったので、モチベーションが高かったわけではありませんでした。でも実際に関わってみると、学生はもちろん、地域の人たちも一緒になって砧祭を楽しんでいて、とてもやる気になったのを覚えています。
実行委員会のメンバーは、砧祭の開催期間及びその前後は、朝早くにキャンパスへ来て、夜遅くに疲弊しながら帰ります。とても大変ではあるのですが、この苦行をみんなで乗り越えた先には他のサークルや部活動では味わえない達成感があり、メンバー同士でさらなる信頼関係や団結力が生まれるのだと思います。いつか「こんな辛いことがあったね」と思い出す日が来るんでしょうね。来年の砧祭には、今年をさらに超える規模と企画の濃さを期待しています。
推薦によって役職に就くことができましたので、やるからには失敗も後悔もないように、すべてをやり切りたいと思っていました。また渉内という仕事上、他の委員から嫌われることもあるかもしれないと思いながら、委員全員から嫌われても良いという覚悟で、とにかく任務を全うすること、砧祭を成功させることに集中しました。
★渉内の仕事とは:全体のスケジュール管理や、砧祭当日の実行委員全員のシフト作成などを行います。
2年生の時は営業局に所属し、主に協賛企業とのやりとりを担当していました。高校の文化祭ではこのような仕事はありませんでしたし、社会人の人たちとやりとりすることはもちろん初めてでとても緊張したのを覚えています。その時はがむしゃらに、自分がやるべき仕事をしっかりやろうという意識で活動していました。
★営業局とは:協賛をいただく企業への連絡や、協賛品の各企画への振り分けを行う局です。
私は高校でも文化祭委員に入っていて、とても楽しくやりがいを感じることを経験しました。そのため大学生になっても学園祭に関わっていきたいとずっと考えており、入会することにしました。ですが1年生の時は局に配属されることもなく、オンラインで砧祭が開催された年だったので、実行委員の仕事のことに関してはほぼ何も知らない状態が続いていましたね。
多くの友人を得られること、そして砧祭を成功させるという同じ目標のために、その友人たちと朝早くから夜遅くまで時間を費やせるところが、砧祭実行委員会の活動の醍醐味だと思います。来年の砧祭では、開催の認知を商学部内により強く広め、商学部の学生だけでなく、地域とも一体となって盛り上げていってほしいと思います。
100人以上が所属する学生団体の幹部に任命された時には、喜びと不安が入り混じったような感情でしたね。当時は、後輩との関わりも少なかったのですが、幹部に推薦してくれた同学年が多かったようです。そのこともあって、自分が幹部になって良かったと思ってもらえるように頑張ろうと決心しました。後輩からの信頼を得るためにも、常にコミュニケーションをとることや周りに視線を配るように心がけました。
★渉外の仕事とは:商店街を運営する方々や地域の人々といった、外部の方々との連絡・調整を行います。
1年生の時はコロナ禍の影響で砧祭がオンラインで開催されたこともあり、あまり運営に関わることができませんでしたが、2年生では企画局のミスコン担当に所属しました。しかしジェンダーレス化の時代の流れもあり、本格的に活動することができなかったんです。そのため、学内に貼る装飾物の制作に参加しました。本来想定していたものとは違いましたが、多くの人と関わりながら作業し、純粋に楽しんで活動することができました。
★企画局とは:砧祭当日のイベントの企画・運営を行う局です。
砧祭実行委員会に参加したきっかけは、学生の時にしか経験ができないことがやりたいと思ったからです。当初、実行委員会は学生同士で楽しく学園祭を開催する団体だと思っていました。しかし実際には学内の活動に留まらず、地域のイベントや警察署のボランティア活動に参加するなど、さまざまな活動がありました。砧祭は地域が一体となって盛り上げられていることに気が付きましたね。
砧祭実行委員会で活動することの醍醐味は、仲間の大切さに気づけることだと思います。会議やボランティア活動、準備期間の時にみんなに会えることを誰よりも楽しみにしている自分がいましたし、同じ目的に向かって活動することはとても貴重な経験でした。来年以降は、今年のテーマである「OVER」をさらに超えて、より素晴らしい砧祭が開催されることを期待しています。また実行委員会のみんなが心の底から楽しんで活動できることを願っています。