大学における主体的な学びの場であるゼミナール教育では、専門分野を深く学びながら、同時にコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を養い、社会に出てから求められるスキルを身につけることができます。2年次からの3年間を費やす場でもあるので、ゼミナール(ゼミ)選びはとても大切です。今回はゼミを選ぶために設けられたイベントや、ゼミ選びで注意すべきポイントなどを、ゼミに所属する先輩たちへのアンケート結果と、商学部の学生によって組織されるゼミナール連合協議会(ゼミ連)へのインタビューでご紹介。ご自身のゼミ選びについて考えてみましょう。
すでにゼミナール入室試験を受け、
それぞれの所属ゼミで活躍する
先輩たちにアンケート調査を行いました。
ゼミを選ぶポイントはどのようなものだったのか、
入室試験対策に行ったことや、ゼミ入室後の現在は
どのような考えを持っているかなどなど、
ゼミに所属する学生たちの興味深い意見が見えてきました。
商学部では、ゼミに所属するにあたり、
入室試験を受けて合格する必要があります。
入室試験を受けるゼミを決定するまでの
重要なプロセスを担うのが
商学部生によって組織されるゼミ連が主催する各イベントです。
ゼミに入室している学生や、入室を予定している学生を
様々なイベントで後押しするゼミ連のみなさんに、
ゼミ選びのポイントや各イベントの活用方法、
そして入りたいゼミへのアピール方法など、
入室希望者必見の情報を教えてもらいました。
自らも所属しているゼミで充実した日々を送っているゼミナール連合協議会執行委員長の高溝さんは、ゼミ選びに欠かせない数々のイベントの運営を支えています。そんな高溝さんに、ゼミに入室することの意義や、ゼミ選びで重要となるポイント、また希望するゼミへのアプローチ方法などについてお伺いしました。
通常の授業の大半は先生が主導で課題を与える講義型ですが、ゼミはそれとはまったく異なり、学生が主体的に探究する課題を発見し、調査を行ったり、結果をレポートにまとめ発表を行ったりもします。テーマを深掘りする力や自主性が身につきますし、先生方との関わりや、ゼミによっては外部企業との提携を通じて、学生の頃からビジネススキルを培うことができます。また3年間を少人数のゼミで過ごすので、先生やゼミ生と、卒業後も続いていく親密な関係を築くことができます。
当たり前かもしれませんが、ゼミを選ぶ際に大切なことは、そのゼミが自分にとって興味のあるテーマを研究しているか、ということです。3年間を費やしてそのテーマを深堀りすることになるので、将来どんな分野に強みをもちたいかまでを考慮しながら検討すると良いと思います。また人によっては、1年次の授業で先生の人柄に触れ、その先生のもとで学びたいと思い、ゼミを選ぶこともあるそうです。充実した3年間を過ごすためには、研究テーマばかりでなく、先生との相性やゼミの雰囲気も大切な要素になります。
10月から11月にかけて各ゼミが開催するオープンゼミには、ぜひ積極的に参加してもらいたいと思います。ゼミのリアルな活動を垣間見ることができますし、先生とゼミ生との関係性や、ゼミの雰囲気を知ることもできるからです。その空気に自分が馴染めるかどうかも確かめてみてはいかがでしょうか。またオープンゼミは複数回にわたって開催されるので、絶対に入りたいゼミがあるなら、できるかぎり毎回参加することをおすすめします。そのゼミに入りたいことをアピールし、ゼミの先輩たちに顔を覚えてもらう。そのことで、入室したいという気持ちが伝わることもあるかもしれません。